本年もまるす小平果樹園をご愛顧いただきありがとうございました。
今年のりんごの味はいかがでしたでしょうか。2023年を振り返ると、まずは過去一番早い開花、次に夏の暑さ、最後に秋の晴天が特徴だったと思います。一年を通じて太陽の日差しが豊富で暑かった印象が強い一年でした。あまりの暑さに、りんごは大丈夫なのか、心配になる時期もありましたが、東向き斜面にある果樹園は、程よい水捌けと、山際の豊富な地下水によって、厳しい気候となった本年もりんご栽培を行うことが出来ました。こうした気候の中で、皆様にりんごをお届けできたことは貴重な経験となりました。
そして、6月に当園の先代が他界いたしました。生前に賜りました皆様からのご厚情に御礼申し上げます。
農業技術を学び、実践する姿勢と、経験の蓄積から得られる柔軟性を、大切に引き継ぎ、お客様に喜んでいただけるりんご栽培を続けてまいります。
一年を振り返り、ご愛顧いただいた皆様、そして応援いただきました皆様に御礼を申し上げます。
今年のお米作りも後半に入り、りんご収穫と作業時期を調整しながら、天気の良い日を選び18日19日の二日間で稲刈り作業を行いました。今年は実家父も応援に入り、順調に作業が進みました。
水が抜けてしっかり干された水田には、イナゴやカエルなどいろんな虫や小動物が見られますが、今年はカナヘビ?に間違えそうな(発見者は初め間違えてました)小さなヤマカガシが現れてビックリ。水田周りの土手を荒らすモグラやネズミを捕らえてくれる仲間も必要ですので、そっと水田脇の土手まで案内してあげました。
さて全ての稲刈りが終わりましたが、この時期としては暑い気温となりました。ハザにかけての天日干しはこの晴天で乾燥が進みます。この先も順調に乾燥してくれることを願います。
小さくて丸かじりに最適な可愛らしいりんごシナノプッチが収穫を迎えました。今年は昨年に比べ、全体に小玉になっています。このりんごの大きさを願ったものにするのが毎年の悩み種になっていますが、今年は摘果の時期が遅れたことで小さくなったのかなと思っています。来年は今年より早く摘果したいと思います。過去には大きくなり過ぎ、困った年もあり同じ大きさに整えたいところです。
可愛らしいシナノプッチをおやつに持ってお出かけしたくなる季節になってきました。
ご注文くださいました皆様には順番に商品を発送いたします。どうぞおまちください。
尚、本年のシナノプッチは収穫予定量に達しましたのでご注文完売とさせていただきました。ありがとうございました。
シナノドルチェが少しずつ色付きをはじめました。シナノゴールドと兄弟品種のシナノドルチェは酸味とジューシーさが特徴の赤色品種です。赤色とは言いますが、着色しにくい特性で、涼しさと日差しがないと着色しません。朝晩の気温が15度くらいになり、秋の晴天となれば一気に着色をしてきます。この品種の色付きは、秋がやってきたことを感じさせてくれます。
7月22日関東甲信が梅雨明け発表されました。いよいよ暑い夏の本番です。
夏のりんご3種類シナノリップ ・恋空・シナノレッドが収穫時期に近づき、強い日差しを受けながらも赤く色ついてきました。ジューシーな夏りんごは個性が強く、酸味と果汁が特徴のシナノレッド 、そこに甘さと果肉の硬さを加えたシナノリップ 。酸味が少なく甘さが特徴の恋空。
3品種の特徴が際立ちます。
生育期間を振り返れば、早かった開花、天気は周期的に変わり、干魃の無い春から梅雨期間は雨と晴れが交互に訪れ、期間中の気温は高く推移しました。収穫前の気候は暑く推移しそうな予報です。
今年の初収穫りんごはどのような味になるのか期待して大切に収穫前管理を続けます。
3品種のご予約を受け付けを開始いたしました。どうぞご利用ください。
今年も夏の新品種りんご「恋空」と「シナノリップ」が収穫間近となってまいりました。
今年は良質な花が咲き、受粉も順調、着果が多く小玉気味ですが、それぞれ品種の個性に合わせたお世話をしています。
二十数年前、現園主が就農した時には「シナノレッド」が極早生品種としての期待を一手に背負い、栽培技術を必死で勉強していたことを思い出します。最適な摘果の量や枝の作り方、木の勢いには品種の差があり、継続して観察する中から、最適な状況を見つけ出す作業。一年に一度しか見ることが出来ない生育から収穫までの変化。試験場など基準にしながら試行錯誤してきました。
現在はシナノレッドを親に新品種シナノリップ が生まれ、まさに栽培技術を勉強している最中です。
新品種は、十年単位の選抜や研究の結果ようやく品種登録され、苗木が私たち農家に届きます。
初めて育てる品種は、どんな枝ができるのか、どのように果実が実るのか、栽培して初めて目にする事ばかり。
毎年違う気候、生育が進み大きくなっていくりんごの木、条件が毎年変わるなかで試行錯誤を繰り返します。
大切に育てられた一つの新品種を大切に、今年も皆様にお届けできるよう手入れしてまいります。
手作業で摘花作業を終えたシナノリップ は順調な生育で親指ほどの大きさとなっています。今年は受粉時期の天候に恵まれたので着果が多く見込まれる場所には摘花剤(エコルーキー )を使用して、受粉が行われないように調整を試みました。
全ての場所で上の写真ほどに摘花剤効果が見られているわけではありませんが、一部摘花されることで樹体への負荷は大きく下がります。そして人力による摘果作業の手数も減らせられ、作業の進捗が進みます。
4月20日に全てのりんご品種の中心花が満開となり、過去最速を記録しました。
日中の最高気温は26度と夏日になった果樹園は、朝と夕方で景色が変わるほどにりんごの花が次々と咲きはじめ、果樹園をひと回りして確認すると、全ての品種で中心花が満開となりました。
まるす小平果樹園では、一昨年の2021年と同日となる4月12日にりんご恋空と王林が開花を迎えました。その他の品種も開花を待っています。開花直前の4月9日の最低気温がマイナス0.5度、10日がマイナス1.0度になり、凍霜害の心配があります。王林・恋空共に中心果が咲き始めた状況で、花を割り、内部の状況を確認しましたが、変色しているものは見られませんので、順調に開花受粉されて果実になってほしいところです。今月末までは低温の心配がありますので摘花作業は進めずに、様子を見ていこうと思います。早過ぎる春で作業進捗が間に合っていないのが実情です。剪定枝を集めての炭焼き1回目が出来ましたので引き続き剪定枝を集めて2回目の炭焼き、そして水田の苗作り等々、春の作業を終えて、月末から摘花作業に入りたいと思っています。
1月は穏やかな天気が続いています。果樹園には積雪が見られず、剪定作業が捗ります。昨年の反省をしながら、一本一本に向き合いながらの剪定を行なっていきます。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は多くの皆様にご愛顧いただきましてありがとうございました。
本年も美味しい果実をお届けできます様努めてまいります。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
果樹園の雪は消えて穏やかな元日となりました。
2023年が穏やかな一年となりますことをお祈りいたします。