りんご新品種への思い

 今年も夏の新品種りんご「恋空」と「シナノリップ」が収穫間近となってまいりました。

今年は良質な花が咲き、受粉も順調、着果が多く小玉気味ですが、それぞれ品種の個性に合わせたお世話をしています。

 二十数年前、現園主が就農した時には「シナノレッド」が極早生品種としての期待を一手に背負い、栽培技術を必死で勉強していたことを思い出します。最適な摘果の量や枝の作り方、木の勢いには品種の差があり、継続して観察する中から、最適な状況を見つけ出す作業。一年に一度しか見ることが出来ない生育から収穫までの変化。試験場など基準にしながら試行錯誤してきました。

現在はシナノレッドを親に新品種シナノリップ が生まれ、まさに栽培技術を勉強している最中です。

 新品種は、十年単位の選抜や研究の結果ようやく品種登録され、苗木が私たち農家に届きます。

初めて育てる品種は、どんな枝ができるのか、どのように果実が実るのか、栽培して初めて目にする事ばかり。

毎年違う気候、生育が進み大きくなっていくりんごの木、条件が毎年変わるなかで試行錯誤を繰り返します。 

大切に育てられた一つの新品種を大切に、今年も皆様にお届けできるよう手入れしてまいります。